岐阜県内に植栽されたコウヨウザンの初期成長

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タイトル別名
  • Initial growth of <i>Cunninghamia lanceolata</i> planted in Gifu Prefecture

抄録

<p>早生樹として注目されているコウヨウザン(Cunninghamia lanceolata)について、岐阜県における成長経過を調査した。</p><p>調査地7カ所のうち、2カ所は獣害防止柵、4カ所はツリーシェルターが設置されていた。獣害防止柵が設置された調査地ではノウサギによる採食害が発生した。ヒノキとコウヨウザンが混植された調査地では、ノウサギによる食害率がヒノキで6%、コウヨウザンでは61%であった。また、コウヨウザンのみが植栽された調査地では被害率97%であった。コウヨウザンはノウサギの採食嗜好性が高い樹種であることが考えられた。</p><p>ツリーシェルターが設置された調査地の植栽後2年間の平均樹高成長量は78.5cm、60.2cm、58.4cm、33.4cmであり、調査地間で樹高成長に大きな差が見られた。成長の劣る調査地は、斜面上部であるなど痩せ地や乾燥しやすい立地であった。チューブタイプのツリーシェルターは樹高成長を促進させると言われていることから、この影響を念頭に置いて評価する必要があるが、県内の地位1(5段階で最上)に相当する場所に植栽されたスギの初期成長を大きく上回る場所も見られた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775155370752
  • NII論文ID
    130007881129
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_707
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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