沖縄島北部におけるヤンバルクイナの繁殖分布に影響する要因
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- 八木橋 勉
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
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- 小高 信彦
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
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- 久高 将洋
- Yambaru Green
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- 久高 奈津子
- Yambaru Green
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- 大城 勝吉
- Yambaru Green
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- 中田 勝士
- 環境省やんばる野生生物保護センター
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- 高嶋 敦史
- 琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センター
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- 東 竜一郎
- 沖縄県立辺土名高等学校
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- 城間 篤
- 沖縄県立辺土名高等学校 沖縄県立向陽高等学校
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- 渡久山 尚子
- 東村立山と水の生活博物館
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- 石原 鈴也
- 東村立山と水の生活博物館
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- 宮本 麻子
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
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- 関 伸一
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
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- 齋藤 和彦
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
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- 中谷 友樹
- 東北大学大学院環境科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Factors affecting the breeding distribution of <i>Gallirallus okinawae</i> in northern Okinawa Island, Japan.
説明
<p>ヤンバルクイナは沖縄島北部のやんばる地域のみに分布しており、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類(CR)に分類されている。森林面積や外来種とヤンバルクイナの繁殖分布の関係を明らかにするため、沖縄島北部でプレイバック法による調査を2007年から2016年の繁殖期に3年ごとに4回実施し、確認個体数を応答変数とするGAMMによる統計解析を行った。その結果、ヤンバルクイナは、マングースが少ない場所ほど多い、広葉樹林面積が大きい場所ほど多い、畑地草地面積が大きい場所ほど多い、2007年と比較して近年確認個体数が増加している、という統計的に有意な関係がみられた。また、確認地点数も増加していた。これらの結果から、地上性のヤンバルクイナは、外来種であるマングースの影響を強く受けているが、マングース防除事業の効果により、近年分布が回復していると考えられた。ヤンバルクイナは広葉樹林面積が大きい場所で多いことから、近年大面積伐採が減少していることも分布回復に有利に働いていると考えられた。同時に畑地草地面積が大きい場所で多いことから、林内だけでなく、林冠ギャップ、林縁や草地なども生息環境として重要である可能性が考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 845-, 2020-05-25
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775155467520
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- NII論文ID
- 130007881268
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可