一側の眼瞼下垂で発症した中脳梗塞の1例

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  • Unilateral ptosis induced by pure midbrain infarction: a case report

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<p>症例は49歳女性.左眼瞼下垂,複視を主訴とし,左動眼神経麻痺による複視と眼瞼下垂,また右小脳性運動失調を認めた.MRI拡散強調画像で中脳上丘レベルの左側傍正中領域に腹側から中脳水道前方まで伸展する急性期脳梗塞を認めた.本例では,左眼瞼下垂と複視は左動眼神経核下性線維(oculomotor fascicles)が,右小脳性運動失調は左上小脳脚交叉がそれぞれ責任病巣と考えられた.責任血管はinner superior medial mesencephalic branchと推察された.従来から提唱されているモデルで説明可能であり,神経解剖学と血管支配についての知識の融合が要求される1例であった.</p>

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