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O-1-D17 重症心身障害児の余暇活動援助における看護師の気づき
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Description
はじめに 重症心身障害児(以下、子ども)に関わる看護師は、子どもの意思や身体状態のサインの読み取りに困難を感じていることが指摘されている。そこで、重症心身障害児病棟において季節ごとの行事をテーマとした余暇活動を実施し、子どもとの関わりを通しての看護師の気づきを明らかにすることを目的とした。 方法 研究デザインは質的記述的研究とした。重症心身障害児病棟勤務3年未満の看護師を対象とし、2016年3月〜4月に研究者が作成したインタビューガイドを用いて、一人につき約30分のインタビューを実施した。得られたデータから逐語録を作成し、類似性のある文脈毎に分類した。 倫理的配慮 研究の目的と方法を説明し、個人情報の保護と匿名化、研究参加と途中辞退の自由、個人評価には全く関係しないこと等を口頭および文章で説明し承諾を得た。所属施設の倫理審査委員会の承認を受け実施した。 結果 研究参加者は7名の看護師であり、分析の結果、6つのカテゴリーが抽出された。 1.子どもなりの表現方法を新たに発見し、今後の関わり方法を模索する、2.いつもとは違う環境や雰囲気を感じてもらう工夫を行う、3.子どもが育つ場のあり方を再考する、4.在宅で生活している子どもと家族の生活を想像する、5.子どもの表現をスタッフ間で共有することの重要性を感じる、6.安全に余暇活動ができる方法を模索する。 考察 看護師は余暇活動援助において、子どもの表情や意思の表出を細かに注意深く捉えようとしていた。そして、捉えた反応をスタッフ同士で言語化してその場で伝えあい、その反応を共に確認し合うことの重要性を感じていた。この気づきは、子どもに対する対象理解を深めることや、スタッフ間のコミュニケーションの向上にもつながっていた。余暇活動援助は子どもの発達を促す援助であると同時に、重い障害がある子どもに関わる看護師の教育という視点からも重要であると考える。
Journal
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- Japanese Journal of Severe Motor and Intellectual Disabilities
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Japanese Journal of Severe Motor and Intellectual Disabilities 41 (2), 239-239, 2016
Japanese Society on Severe Motor and Intellectual Disabilities
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775158282624
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- NII Article ID
- 130007886120
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- ISSN
- 24337307
- 13431439
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed