共感をデザインする
書誌事項
- タイトル別名
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- Designing empathy
抄録
<p>デザインプロジェクトにおいて、参加者全員の「共感」は極めて重要である。しかし、実際の現場と従事者間には各種コミュニケーションギャップが次々に発生し、誤解やミス、軋轢などマイナス要因だけではなく、魅力的なシーズや課題解決策などプラス方向すら気づかないことも多々ある。このことは、地場産業ではより深刻である。デザイナーの役割は限られ、先方のリクエストと最適解が異なったとしても、少人数・短納期・低予算の中で、より良い解決策を提案する余裕はない。人手不足・職人の高齢化・関連業種の廃業など、地域課題も大きな影響を及ぼしている。これらの問題に対峙するために、各自のニーズ・シーズ・スキル・課題などを知った上で現場の人々の間に立ち、共感を喚起してきた。中でも「デザイン言語」「製造現場言語」の同時通訳はたいへん有効である。20年来のクライアントに潜んでいた、新しい課題の掘り起こしにも成功した。メーカーからの要請は最終製品でも試作でもなく、生産管理と製造工程における「カイゼン」のプロセスデザインであった。ここまでの経緯と、新プロジェクト「デジタルファブリケーション技術による補助具デザイン」について解説する。</p>
収録刊行物
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- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
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日本デザイン学会研究発表大会概要集 67 (0), 36-, 2020
一般社団法人 日本デザイン学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775161521024
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- NII論文ID
- 130007891536
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可