Ribo Mega-SEC:サイズ排除クロマトグラフィーによる簡便なリボソームの分離法

DOI
  • 吉川 治孝
    Centre for Gene Regulation and Expression, School of Life Sciences, University of Dundee
  • Lamond Angus I.
    Centre for Gene Regulation and Expression, School of Life Sciences, University of Dundee

書誌事項

タイトル別名
  • Ribo Mega-SEC: Efficient analysis of mammalian polysomes and ribosome subunits by Size Exclusion Chromatography

説明

<p>細胞内タンパク質合成装置のリボソームは,ヒト細胞では80種類以上のリボソームタンパク質と4種類のリボソームRNAからなる,分子量4.3 MDaの巨大RNA-タンパク質(ribonucleoprotein:RNP)複合体であり,翻訳の際には一つのmRNA上に複数のリボソームが結合するポリソーム構造をとる.近年の「Specialized ribosome」の発見により,リボソームは積極的に遺伝子発現の最終段階を調節することが報告されており,現在リボソーム研究は非常に注目を集めている.しかしながらリボソームの分離法については,驚くべきことに1950年代のリボソームの発見以来から現在に至るまで,ショ糖密度勾配遠心分離(SDG)法がゴールドスタンダードとして用いられてきた.私たちはこの従来法に代わる,サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を利用した効率的で簡便な新しい方法(Ribo Mega-SEC)を開発した.本稿では,Ribo Mega-SECの詳細な使用方法やその有用性について紹介したい.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775161618432
  • NII論文ID
    130007891647
  • DOI
    10.14889/jpros.5.1_13
  • ISSN
    24322776
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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