超高齢社会における人工呼吸管理の是非

  • 一林 亮
    東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座
  • 鈴木 銀河
    東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座
  • 山本 咲
    東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座
  • 中道 嘉
    東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座
  • 渡辺 雅之
    東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座
  • 本多 満
    東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Pros and cons of artificial respiratory management in the super-aging society
  • チョウコウレイ シャカイ ニ オケル ジンコウ コキュウ カンリ ノ ゼヒ

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抄録

<p>目的:われわれは気管挿管下に人工呼吸管理を行った80歳以上の高齢者の予後に影響する因子を調査し,人工呼吸管理の是非を検討した。対象および方法:3年間で当院救命救急センターに現場から直接搬送され,気管挿管された80歳以上の患者95例を対象とした。診療録より日常生活動作,認知症の有無,APACHEⅡスコア,アルブミン値,28日間のventilator free day(VFD)などを後方視的に検討した。結果:患者95例のうち生存群55例,死亡群40例であり,多重ロジスティック回帰分析の結果,アルブミン値がオッズ比2.28869 で生存および28日間VFDに影響していた。結論:高齢者治療において人工呼吸管理をする場合,血中アルブミン値も参考に各施設でリスク・予後を評価する必要があると考えられる。</p>

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