日本の男性労働者における対人関係および寝酒の問題と睡眠との関連性

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タイトル別名
  • Relationship between interpersonal problems, use of alcohol as aids to sleep and sleep in Japanese male workers
  • ニホン ノ ダンセイ ロウドウシャ ニ オケル タイジン カンケイ オヨビ ネザケ ノ モンダイ ト スイミン ト ノ カンレンセイ

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説明

<p>目的:本研究では,日本人男性労働者において対人関係および寝酒の問題が睡眠の位相(リズム),睡眠の質,睡眠の量とどのように関連しているかを調査し明らかにすることを目的とする.</p><p>方法:2014年5月に製造業中心の事業所に勤務する日勤の男性労働者を対象に横断研究デザインによる自記式質問紙調査を実施し,280名を解析対象とした.睡眠を評価する方法として3次元型睡眠尺度(3DSS)を使用した.寝酒については「寝酒(寝るためのお酒)はしていますか」という質問に対し「していない/している」の2択とした.対人関係の問題については,「この一年で対人関係の問題はありましたか」という質問に対し「なかった/あった」の2択とした.</p><p>結果:多重ロジスティック回帰分析の結果では,寝酒は睡眠の量得点の低下と有意な関連を認めた(OR[95%CI]=2.24[1.15, 4.35]).対人関係の問題は位相得点の増加(OR[95%CI]=0.39[0.17, 0.87])と量得点の低下(OR[95%CI]=2.78[1.19, 6.48])との間で有意な関連を認め,質得点とは有意な関連を認めなかった.寝酒と対人関係の問題の交互作用では位相得点の低下(OR[95%CI]=5.08[1.29, 20.0])と有意な関連を認めた.</p><p>結論:男性労働者における寝酒と対人関係の問題は,寝酒単独もしくは対人関係単独では睡眠の量の低下と関連し,交互作用は睡眠の位相と関連することが明らかとなった.</p>

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