耳鼻咽喉科学会女性医師アンケート調査結果

  • 丸山 裕美子
    黒部市民病院耳鼻いんこう科 日本耳鼻咽喉科学会男女共同参画委員会
  • 森田 由香
    新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 日本耳鼻咽喉科学会男女共同参画委員会
  • 小林 一女
    昭和大学耳鼻咽喉科 日本耳鼻咽喉科学会男女共同参画委員会
  • 濵田 昌史
    東海大学耳鼻咽喉科 日本耳鼻咽喉科学会男女共同参画委員会
  • 吉崎 智一
    金沢大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 日本耳鼻咽喉科学会男女共同参画委員会

書誌事項

タイトル別名
  • 耳鼻咽喉科学会女性医師アンケート調査結果 : 2008年と2018年との比較および自由記載欄から見えたこと
  • ジビ インコウ カガクカイ ジョセイ イシ アンケート チョウサ ケッカ : 2008ネン ト 2018ネン ト ノ ヒカク オヨビ ジユウ キサイラン カラ ミエタ コト
  • ―2008年と2018年との比較および自由記載欄から見えたこと―

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抄録

<p> 日本耳鼻咽喉科学会において2008年および2018年に女性会員に対し就業の実態と改善点の確認を目的にアンケート調査がなされた. 10年前と今回の調査結果を比較検討し現状の課題点につき考察を行ったので報告する.</p><p></p><p> 対象は日本耳鼻咽喉科学会女性会員であり, 2008年は1,434名, 2018年は1,424名より回答を得た. 8割以上に女性医師としての悩みの経験がありその内容の上位は両調査共に「仕事と育児や家庭との両立」や「十分な研修時間の確保困難」であった. 最多を占める就労形態は2008年が開業医 (37%) であったのに対し2018年は勤務医 (42%) へと変化していた. 勤務医に今後の希望を問うたところ「勤務医継続」を選択する医師は10年前より16%増加し73%であった. 開業のタイミングは卒後10年未満および20年未満が減少し20年以上が増加傾向にあった. 非常勤や休職中の医師に以後の希望を問うたところ, 復職希望は減少しており働き方の二極化が示唆された. 延べ700件あまりの後輩へのアドバイスのうち最多を占めたのは前回同様, 仕事の継続を勧める声であった. 女性医師, 特に勤務医が増加する中, ライフイベントと医師としての任務を両立し継続できる体制の推進, 男女すべての医療者が互いを認め長所を活かし働き続けられる環境づくりが重要と考えられた.</p>

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