D cryo-plate 法によるキク茎頂の超低温保存

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タイトル別名
  • Cryopreservation of Chrysanthemum Shoot Tips by D Cryo-Plate Method

抄録

D Cryo-plate 法を用いてキク属植物茎頂の超低温保存法を確立した.具体的には,キク培養体の低温馴化(4 oC,30 ~ 40 日間),前培養(0.3 M ショ糖含有1/2MS 培地:4 oC,3 ~ 5 日間),ビーズ包埋処理(アルギン酸ナトリウム溶液:23oC,15 分),LS 処理(LS液:23 oC,30 分),風乾処理(風速0.6m/sec:23 oC,90 分間)および急速冷却196 oC)により超低温保存する.再生育は,昇温処理(1.0 M ショ糖含有1/2MS 培地:23 oC)をおこなった後,ビーズに包埋された植物体のまま固形培地に置床する.上記の方法により,キク園芸品種で96.7% の生存率が得られた.また, 二倍体から十倍体まで倍数性の異なるキク属6 種においても66.7 ~ 100% の高い再生率が得られた.本研究成果,キク遺伝資源のジーンバンク・クライオバンキング事業において実用可能な保存方法であると考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775164202112
  • NII論文ID
    130007895822
  • DOI
    10.20809/seisan.23.1_1
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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