毒性情報を用いたAhRリガンドの構造活性相関に関する研究

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タイトル別名
  • Study of structure-activity relationship of AhR ligand using toxicological information

抄録

<p>芳香族炭化水素受容体(AHR)は、人においてほとんどの細胞や組織に発現する転写因子のひとつであり、リガンドと結合すると転写活性化が引き起こされる。そしてAHRリガンドは大気中や食物中の化学物質、薬物にも存在しているため、人が健康な生活を維持していくうえで密接な関係であるといえる。本研究では、AHRリガンドの包括的な把握のために、大気中で特に有害であるものとして知られているAHRリガンド及び天然物質について、分子構造と毒性情報から構造活性相関の解析を行い、健康影響の予測を試みた。大気中の有害物質は、ディーゼル排気中に存在していることが知られている33物質を選んだ。また、天然物質は、植物由来の14物質を選んだ。毒性情報と分子構造は、公共データベースPubChemのBiological Test ResultsとSDファイルを集めた。その後に、ADMET predictor 9.5を用いて、構造・毒性情報との関係を解析した。その結果、多環芳香族の多くは、酸化ストレス応答よりも複数の核内受容体の生理活性を有する化合物が多いことがわかった。一方で、天然物質の生理活性データはそろっていなく、構造から推察して、AhR転写活性を介した応答性があるものと推察された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390567172568189696
  • NII論文ID
    130007898239
  • DOI
    10.14869/toxpt.47.1.0_o-20
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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