私が岡山大学から発信した外科手術と治療法

  • 佐野 俊二
    カリフォルニア大学サンフランシスコ校小児心臓外科教授 岡山大学心臓血管外科名誉教授

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Innovative Surgical Treatment from Okayama University

抄録

<p>私の留学時代の恩師Sir Brian Barratt-Boyes(超低体温停止法を開発,ホモグラフトを世界で最初に大動脈弁置換に使った)は良き心臓外科医であると同時にacademic surgeon, innovative surgeonであれと説いた.もう一人の恩師Roger Meeは,LV training, Double switch手術,TGAに対するTrapdoor法など多くの新しい手術法を次々と開発した.2人の偉人の薫陶を受けて育った私は,自分自身も世界に発信する新しい治療法を考えるようになった.1993年に岡山大学に帰り,多くの複雑心奇形症例の手術症例に恵まれ,多くの成功と同時に多くの命を失った.命を失った症例から多くのことを学び,それが新しい手術法,治療法を生み出す原動力になった.</p><p>若い人達も学術的で革新的なマインド(mind)をもち,日本発の新しい手術法,治療法の開発をしてもらいたい.</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ