下部ヒンジ型波エネルギー回収システムの発電特性に関する基礎的研究

  • 趙 容桓
    東海国立大学機構名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻
  • 洪 賢善
    株式会社熊谷組土木設計部
  • 金 信雄
    Department of Civil Engineering, Halla University
  • 中村 友昭
    東海国立大学機構名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻
  • 水谷 法美
    東海国立大学機構名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • FUNDAMENTAL STUDY ON POWER GENERATION CHARACTERISTICS OF BOTTOM-HINGED WAVE ENERGY CONVERTER

抄録

<p> 本研究では,逆三角形の下部ヒンジ型振子を基に提案した岸沖方向に発電する波エネルギー回収システムの発電特性を検討するため,水理模型実験を実施した.その結果,波エネルギーと波形勾配が小さく,振子の設置位置が反射壁から形成される定常波の腹の位置のD/Lが0.5に近い条件で振子の挙動が不安定になり,発電効率が0あるいは低下することが判明した.振子の設置位置は,主な波周期に対して定常波の腹となるD/L ≈ 0.5の位置を避ける必要があることが示唆された.初期水深が振子より大きい場合,振子を安定的に回転させるためには,より大きい波エネルギーが必要であることが明らかとなった.なお,正常に発電するケースにおいて,D/L ≈ 0.32の位置で最大発電効率(ke = 0.77)が得られたものの,振子の形状や波高,初期水深によって最大に発電できるD/Lは変化するため,更なる検討によって最大発電効率とD/Lの関係を究明する必要性が示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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