4分割型吸着材デシカントロータの流路構成と除湿性能

書誌事項

タイトル別名
  • Air Flow Configurations and Dehumidifying Performance of Four-divided Adsorbent Desiccant Rotor
  • 4ブンカツガタ キュウチャクザイ デシカントロータ ノ リュウロ コウセイ ト ジョシッセイノウ

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説明

<p><tt>1ロータで2段除湿を可能とする4分割型吸着材デシカントロータには複数の流路構成が考えられる.今回,2つの吸着ゾーンあるいは再生ゾーンを隣接配置した流路構成Aと吸着ゾーンと再生ゾーンを交互配置した流路構成Bについて,除湿挙動を調べるとともに除湿量と除湿効率を比較した.流路構成Aでは,ロータと空気流が疑似的に対向接触するよう回転方向後半を第1吸着ゾーンおよび第1再生ゾーンとした.流路構成Aでは2 回目再生温度が除湿量に大きく影響するため,再生空気量を増加させるか,1 回目再生出口と2回目再生入口の間に再生空気の再加熱を施すことで除湿量は増加し,再加熱操作が最も高い除湿効率を示した.また,ロータ内の温度測定結果より,従来の単純2分割型ロータでは,吸着ゾーン初期の急激な吸着熱発生によってゾーン後半でもロータ温度が高く保たれ,吸着に不利な状態が継続する.一方,流路構成Aでは,第1再生ゾーンに続く第2吸着ゾーンにおける除湿量は,除湿対象空気の湿度が減少していることから従来型ほど多くはなく,急激な吸着熱発生を抑制することができている.吸着と再生ゾーンを交互配置した流路構成Bではロータの加熱冷却が1回転で2回繰り返され,除湿ゾーン初期に冷却遅れによる吸着能の回復遅れとロータ熱容量分の熱損失が生じるため,除湿量と除湿効率ともに隣接配置型の流路構成Aに及ばない</tt><tt>. </tt></p>

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