医療資源の限られた環境下で胸腔開窓術を行った銃創による膿胸の1例

  • 関 聡志
    国境なき医師団 太田綜合病院附属太田西ノ内病院外科
  • 入江 工
    太田綜合病院附属太田西ノ内病院外科
  • 山﨑 繁
    太田綜合病院附属太田西ノ内病院外科

書誌事項

タイトル別名
  • Thoracic Empyema due to Gunshot Wounds Successfully Treated with Fenestration in a Low-resource Setting—A Case Report—
  • 症例 医療資源の限られた環境下で胸腔開窓術を行った銃創による膿胸の1例
  • ショウレイ イリョウ シゲン ノ カギラレタ カンキョウ カ デ キョウコウ カイソウジュツ オ オコナッタ ジュウソウ ニ ヨル ノウキョウ ノ 1レイ

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抄録

<p>南スーダン北部地域の25歳,女性.道路にて狙撃され,胸腹部銃創にて病院に搬送となった.開腹手術および胸腔ドレーン挿入,射出創の胸壁閉鎖を行った.第10病日に膿胸を検知し,胸腔ドレーンによるドレナージおよび抗菌薬治療を継続したが改善を認めなかった.第17病日に胸腔開窓術を施行したところ膿胸の改善を認めた.人工呼吸器や高流量酸素の設備はなく,呼吸状態の悪化も考慮して胸腔開窓術を施行するか否かの判断に難渋したが,医療資源の限られた環境下においても膿胸に対する胸腔開窓術は有効な治療の選択肢となり得ると考える.</p>

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