弱視生徒が数学の計算問題を解く際の困難

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulties in Solving Mathematical Calculations for Low Vision Students
  • 弱視生徒が数学の計算問題を解く際の困難 : 弱視シミュレーションによる検討
  • ジャクシ セイト ガ スウガク ノ ケイサン モンダイ オ トク サイ ノ コンナン : ジャクシ シミュレーション ニ ヨル ケントウ
  • Consideration of the Use of Low Vision Simulation
  • —弱視シミュレーションによる検討—

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説明

<p>本研究は、弱視生徒が数学の計算問題を解く際の困難を考える前段階として、低視力状態及び視野狭窄状態で計算する際の困難を明らかにすることを目的とした。晴眼の大学生12名を対象に、弱視シミュレーションレンズを用いて計算問題を実施した。実験の結果、レンズ装着状態においては晴眼状態と比較して、解答完了率や解答時間、得点に関して有意差が見られ、低視力状態及び視野狭窄状態では、解答時間や成績に影響があることが示唆された。また、視野狭窄状態では写し間違いや書き間違いが有意に多く見られ、全体把握の困難が計算に影響することが考えられた。以上により、弱視生徒に対する計算学習の指導における観点として、「時間がかかる」、「写し間違い・書き間違い」、「全体把握の難しさ」、「視線の移動の難しさ」の4点が考えられた。</p>

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