医療人類学者と検討する心身内科症例

  • 西 真如
    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
  • 島薗 洋介
    大阪大学グローバルイニシアティブセンター
  • 中村 沙絵
    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
  • 宮地 純一郎
    浅井東診療所 北海道家庭医療学センター 名古屋大学大学院総合医学教育学研究科
  • 西山 順滋
    関西医科大学心療内科学講座 関西医科大学附属病院総合診療科

書誌事項

タイトル別名
  • Reviewing a Psychosomatic Case with Medical Anthropologists : An Elderly Male Patient who Persistently Complains of Frequent Desire for Defecation and Difficulty of Urination
  • 症例検討 医療人類学者と検討する心身内科症例 : 便意頻回と排尿困難を訴え続ける高齢男性
  • ショウレイ ケントウ イリョウ ジンルイガクシャ ト ケントウ スル シンシン ナイカ ショウレイ : ベンイヒンカイ ト ハイニョウ コンナン オ ウッタエ ツズケル コウレイ ダンセイ
  • —便意頻回と排尿困難を訴え続ける高齢男性—

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説明

<p>医療人類学者と医療者とが共同で治癒困難な心身症患者の経験を読み解く. 症例は機能性便排出障害を診断された70代男性. 便意と頻尿を気にして自宅で臥床して過ごし, 診察時には症状が改善しないことへの不満を訴え続ける. 本稿では, 患者の生活史および患者が心理社会アプローチをどう受容しているかという問題に焦点を当て, 症例が置かれた文脈を読み解いていく. またその過程で, 医療人類学の中心的な手法であるエスノグラフィーを心身医学の分野で活用するための要点についても触れる.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 60 (7), 584-588, 2020

    一般社団法人 日本心身医学会

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