ピラジンホウ素錯体の結晶構造と量子収率との相関について

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タイトル別名
  • Relationship between Crystal Packing and Solid-State Fluorescence Quantum Yield in Pyrazine Monoboron Complexes

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抄録

<p>ピラジン単核ホウ素錯体16において結晶のパッキングと蛍光量子収率Φfとの相関について調べた。フェニル誘導体46Fmax:524~628 nm,Φf:0.13~0.29)は対応するフッ素誘導体13Fmax:531~672 nm,Φf:0.04~0.13)に比べて弱い分子間相互作用が観測された。このため最大蛍光波長Fmaxは短波長化し,高いΦf値を示した。ジメチルアミノ基を有するフェニル誘導体6は無置換体フッ素誘導体1よりも弱い分子間相互作用を示したにもかかわらず,61Φf値は同じであった。これは6Fmaxが長波長化し無輻射失活が促進されたためだと考えられる。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 93 (9), 288-291, 2020-09-20

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (16)*注記

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