レボドパ/カルビドパ配合経腸用液療法を導入したパーキンソン病患者に対する理学療法介入の1例

  • 箱守 正樹
    JAとりで総合医療センターリハビリテーション部
  • 豊田 和典
    JAとりで総合医療センターリハビリテーション部
  • 早坂 未来
    JAとりで総合医療センターリハビリテーション部
  • 冨滿 弘之
    Aとりで総合医療センター脳神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Physical Therapy for a Patient with Parkinson's Disease Treated With Levodopa/Carbidopa Intestinal Gel: A Case Report
  • 症例報告 レボドパ/カルビドパ配合経腸用液療法を導入したパーキンソン病患者に対する理学療法介入の1例
  • ショウレイ ホウコク レボドパ/カルビドパ ハイゴウケイ チョウヨウエキ リョウホウ オ ドウニュウ シタ パーキンソンビョウ カンジャ ニ タイスル リガク リョウホウ カイニュウ ノ 1レイ

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説明

レボドパ/カルビドパ配合経腸用液療法(以下,LCIG)を導入した60歳代女性のパーキンソン病患者の理学療法(以下,PT)を経験した。LCIG導入前は,日中Off時間が約6時間で,Off時の無動に対する不安の為,6年間外出できなかった。Hospital Anxiety and Depression Scale(以下,HADS)におけるDepression(以下,D)は14点,Anxiety(以下,A)は,11点で抑うつ,不安症状と持久力,バランス能力の低下が認められた。LCIG導入と並行してPTでは今後の活動目標を共有し,必要な課題練習と持久力向上,バランス練習を実施した。導入から4ヶ月後,日中Off時間は無くなった。HADSはDが6点,Aは3点に改善し,持久力の向上,バランス能力が向上した。設定した活動目標は達成され,毎日の外出が習慣化した。LCIG導入症例に対するPTは,導入前評価の問題点に対する介入に加えて,導入後の活動目標を共有し,必要な課題練習を行なう事が重要と考える。

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

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