花粉症と黄砂・PM 2.5 の飛来 −三重苦を乗り切るには−
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- 澤津橋 基広
- 福岡大学筑紫病院耳鼻いんこう科
書誌事項
- タイトル別名
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- Pollinosis with PM2.5 dust and yellow sand dispersal: How to treat the trifecta of distress
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説明
<p>近年、北部九州において、スギ・ヒノキ花粉の飛散時期に、PM2.5 および黄砂の飛来が重なる日が観測されている。PM2.5 および黄砂は、気道の症状を悪化させることが報告されており、黄砂飛来により、喘息患者の入院リスクが上昇することや、PM2.5 の上昇により、小児の喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の症状が悪化することが報告されている。このスギ・ヒノキ花粉と PM2.5 と黄砂によるトリプルパンチをどう乗り切るのか? まず、確実に言えることは、スギ・ヒノキ花粉および PM2.5 と黄砂の接触を防ぐことである。そのためには、患者自身が花粉飛散や PM2.5 の濃度の情報を収集し、原因物質からの接触回避することが重要である。その上で、医療機関における薬物治療等を行うことが、このトリプルパンチを乗り切る要点になる。この論文では、PM2.5 および黄砂飛来時の花粉症に対する治療について薬物療法を中心に述べる。</p>
収録刊行物
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- 耳鼻と臨床
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耳鼻と臨床 65 (6), 190-195, 2019-11-20
耳鼻と臨床会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390567901491390848
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- NII論文ID
- 130007941414
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- ISSN
- 21851034
- 04477227
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可