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説明
<p>【はじめに】リスター結節周囲の背側骨片(以下LT骨片)を有する橈骨遠位端骨折に生じた長母指伸筋腱断裂(以下EPL断裂)の2例を報告する.【症例】症例1:69歳,男性.LT骨片の転位は軽度であった.受傷当日に掌側ロッキングプレート(以下VLP)を用いて骨接合術を行った.術後4ヶ月にLT骨片部に生じた仮骨によりEPL断裂を生じたため,抜釘術ならびに腱移行術を行った.症例2:69歳,女性.LT骨片は橈骨茎状突起の皮下まで高度に転位していた.受傷後2日目にVLPを用いて骨接合術を行った.LT骨片によってEPL不全断裂を生じていため,LT骨片を摘出し腱縫合を行った.【考察】LT骨片は転位の有無に関わらずEPL断裂の危険性があり,十分な術前計画と術後経過観察,そして患者に対するインフォームドコンセントが重要である.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 69 (3), 480-483, 2020-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390567901492575104
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- NII論文ID
- 130007938503
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可