アジア大津波災害7年後の漁業生計活動の変化要因

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  • Factors Affecting Changes of Fisheries Livelihood 7 Years after the Asian Tsunami in Krueng Raya Bay, Aceh-Indonesia
  • インドネシア・アチェのクルンラヤ湾の事例

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抄録

<p>予想できない災害はクルンラヤ湾のように沿岸域に深刻な影響を与える。本研究の目的は,2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震・インド洋大津波で被災した地域の損害を受けた資産を推計し,漁業による生計とパターンの変化を決定する要因を明らかにすることである。2012年に,調査票にもとづく調査,聞き取り,グループ討論等を実施した。漁獲漁業に関する有形資産の損失は2.7百万ドルと推計した。ソーシャル・キャピタルなどの無形資産は計測できないが,漁村内の関係性,相互関係,ネットワークのパターンなどは変化している。操業費用や生産手段の費用は上昇したが、漁業生産及び水揚げ金額は著しく減少した。これらの要因が漁業生計活動に影響を及ぼした。津波災害は,漁村のソーシャル・キャピタルの変化を引き起こし、持続的な生計活動に脅威となっている。</p>

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