ウナギ用魚道内の突起物の配置がウナギの遡上特性に及ぼす影響

  • 鬼束 幸樹
    九州工業大学大学院 建設社会工学研究系
  • 泉 孝佑
    株式会社大気社 環境システム事業部
  • 窄 友哉
    九州工業大学大学院 工学府建設社会工学専攻
  • 宮川 智行
    九州工業大学大学院 工学府工学専攻
  • 峰下 颯也
    千葉県庁 企業局千葉水道事務所千葉西支所
  • 本松 七海
    日本工営株式会社 国内事業本部流域水管理事業部

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECTS OF LAYOUT METHOD OF PROTRUSIONS IN FISH LADDER FOR <i>ANGUILLA JAPONICA</i> ON MIGRATION RATE

抄録

<p> 近年,河川環境の悪化がウナギの種の存続や成育速度に影響を与えていると推測されており,ダムや堰にウナギ用魚道を併設することが望まれている.欧米のウナギ用魚道では,斜面上に設置するブラシや円柱突起物は千鳥状または格子状配置のいずれかの方法が採用されている.しかし,どちらの配置方法がウナギの遡上に適切かは不明であり,突起物の配置方法について比較検討した研究例はおそらく存在しない.本研究では,ウナギ用魚道内に設置した突起物の配置方法がニホンウナギの遡上特性に及ぼす影響について検討した.その結果,本実験条件の流量範囲では格子状配置と比較して,千鳥状配置の方がニホンウナギの遡上率や遡上速度が増加することが解明された.突起物を千鳥状に配置することがニホンウナギの遡上率の向上につながると推測される.</p>

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

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