地域住民の交流拠点としてのコミュニティスタジオに関する報告

  • 相良 友哉
    東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム

書誌事項

タイトル別名
  • A report of community studio as a hub for residents’ interaction
  • ―Functions and possibilities as "Third place"―
  • ―「第三の場」としての機能と可能性 ―

抄録

<p> 社会構造の変化により,「社会的な居場所づくり」への関心が高まっている.とりわけ,家庭,職場・学校に次ぐ第三の場,いわゆるサードプレイスを持つことが重要視されているが,コロナ禍の外出自粛に代表されるように,様々な事情で,人々が直接集うことが出来ない場合がある.このような問題に対処するひとつの方策として,サイバー空間にサードプレイスを形成し,オンラインで交流する方法がある.そこで,本研究は,動画の生配信を行うコミュニティスタジオに注目し,サードプレイスとしての要件を持っているか検討した.</p><p> 首都圏にあるスタジオCのFacebookページの内容分析および,スタジオでの参与観察により,スタジオCが,サードプレイスとしての8つの特徴を備えていること,スタジオにおけるオフラインの直接的なコミュニケーションと生配信を通じたオンラインのコミュニケーションとが重層的に機能しており,配信者にとっても,視聴者にとっても心地よい居場所になっていることが示唆された.</p>

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