アレルギー性鼻炎におけるネブライザー療法
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- 大木 幹文
- 北里大学メディカルセンター耳鼻咽喉科
書誌事項
- タイトル別名
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- Nebulizer Therapy in Patients with Allergic Rhinitis
説明
<p>アレルギーの治療の現状は内服薬が中心であるが,症状を和らげるには日常の局所管理が必要である.アレルギー性鼻炎の局所療法は点鼻療法が中心であるが,液体製剤では薬液が鼻腔底に多く沈着する恐れがある.そのため,液だれの少ないエアロゾル粒子を用いたネブライザー療法の検討もされ,保険適用には急性副鼻腔炎のみならずアレルギー性鼻炎も掲載されている.使用する薬剤は血管収縮薬とステロイド薬であり,日常診療では局所症状の改善と自己管理を補完する役割がある.将来,ネブライザーの特性を活かす目的で喘息用に開発された携帯型メッシュ式ネブライザーの応用も待たれる.鼻処置の意義は生体の生理学的・病理学的変化に対して恒常性の維持を目指す重要な役割を担っている.適切な診療方針を立てることが望まれる.</p>
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌
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日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 8 (3), 176-179, 2020-11-20
日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390567901496555136
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- NII論文ID
- 130007941657
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- ISSN
- 24341932
- 21880077
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可