入院治療を要した多形紅斑型薬疹, 播種状紅斑丘疹型薬疹の原因薬剤の傾向分析

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タイトル別名
  • Drug-induced Erythema Multiforme and Maculopapular Rash Requiring Hospitalization
  • ニュウイン チリョウ オ ヨウシタ タケイコウ ハンガタヤクシン,ハシュジョウコウ ハン キュウシンガタヤクシン ノ ゲンイン ヤクザイ ノ ケイコウ ブンセキ

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抄録

<p> 医薬品副作用被害救済制度において「皮膚および皮下組織障害」とされた請求案件の中から, いまだ詳細な検討が行われていない多形紅斑型薬疹, 播種状紅斑丘疹型薬疹について, 2009年4月から2019年3月までの10年間に決定された2,227件のデータを用いて解析を行った。原因薬として共通して8つの医薬品 (アモキシシリン水和物, ラモトリギン, カルバマゼピン, セレコキシブ, ロキソプロフェンナトリウム水和物, クラリスロマイシン, アセトアミノフェン, カルボシステイン) が多く報告されていた。一方, 個別の薬疹の特徴としては, 多形紅斑型薬疹において, セレコキシブと, 「ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン」およびランソプラゾールの件数が播種状紅斑丘疹型薬疹より多い傾向にあった。これらの結果は, 日常診療における重篤な副作用発現の阻止に利用しうると考える。</p><p>(日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌, 3 (3) : 403-412, 2020)</p>

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