低解像度に劣化した画像を用いた人物対応付けにおけるダウンサンプリング処理の効果検証

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Downsampling Technique for Person Re-Identification Using Low Resolution Images

説明

本論文では,低解像度の人物画像に合わせてダウンサンプリングを施す前処理を用いることで,人物対応付けの精度が改善されるかどうかを検証する.解像度変動の影響を受けにくい特徴量を抽出するために,学習ベースのアプローチを適用することが一般的である.ただし,同一人物について高解像度画像と低解像度画像のペアを大量に準備しなければならない課題がある.本論文では,高解像度画像と低解像度画像のペアが収集できない状況を想定し,特徴抽出の前処理としてダウンサンプリングを用いることで,低解像度画像でも安定に人物を対応付けることを狙う.カメラレンズの焦点距離,及び,人物からカメラまでの距離を変化させた場合のデータセットを新たに構築し,低解像度画像に合わせるダウンサンプリングが,高解像度画像に合わせるアップサンプリングと比べて,人物対応付けの精度改善に大きく寄与することを確認した.また,ダウンサンプリングで得られる低周波成分に,個人性を表す特徴が多く含まれることをシミュレーション実験で確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390567901499660160
  • DOI
    10.14923/transfunj.2020bap0004
  • ISSN
    18810195
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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