地域在住高齢者における3軸加速度計で測定した座位時間と肥満との関連

DOI Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Association between tri-axial accelerometer-derived sedentary time and obesity in a Japanese community-dwelling older population.
  • チイキ ザイジュウ コウレイシャ ニ オケル 3ジク カソクドケイ デ ソクテイ シタ ザイ ジカン ト ヒマン ト ノ カンレン

この論文をさがす

抄録

<p><tt>目的:地域在住高齢者において,加速度計によって測定された座位行動時間と肥満との関係を明らかにする。</tt></p><p><tt>方法:追跡中の前向きコホート研究である篠栗元気もん研究のベースラインデータを用いて横断解析を行なった。対象者は福岡県糟屋郡篠栗町に居住する要介護認定を受けていない</tt>65<tt>歳以上の高齢者</tt>1,401<tt>名</tt>(<tt>女性</tt>849<tt>名</tt>)<tt>であった。座位行動時間の測定には,</tt>3<tt>軸加速度計</tt>Active Style Pro(HJA-350IT, <tt>オムロンヘルスケア社</tt>)<tt>を用い,</tt>1.5<tt>メッツ以下の活動の合計時間</tt>(<tt>分/日</tt>)<tt>を算出した。体重,体脂肪量の測定には,生体インピーダンス法</tt>(DC-320, <tt>タニタ社</tt>)<tt>を用いた</tt>。Body mass index(BMI)<tt>≧</tt>25<tt>を肥満と判定した</tt>。</p><p><tt>結果:年齢,教育年数,仕事の有無,現在の飲酒・喫煙状況,手段的日常生活動作,および中高強度身体活動量を調整した回帰分析を行なった結果,男性では座位行動時間は体重,体脂肪量,および体脂肪率と関連した</tt>(<tt>全て</tt>p<0.01)<tt>。さらに女性では,これらに加えて</tt>BMI<tt>も正の関連を示した</tt>(<tt>全て</tt>p<0.01)<tt>。男女ともに,座位行動の長い群では,肥満のオッズ比が有意に高い値を示した</tt>。</p><p><tt>結論:地域在住高齢者において,座位行動時間と肥満指標との間に正の関連が示された。肥満,体脂肪の蓄積予防を目的としたポピュレーション・アプローチにおいて,座位行動に注目することの有用性が示唆された。</tt></p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ