犬の低アルブミン血症が消化管内視鏡の麻酔管理に及ぼす影響

  • 山田 さとみ
    日本大学生物資源科学部獣医麻酔・呼吸器学研究室
  • 関 瀬利
    日本大学生物資源科学部獣医麻酔・呼吸器学研究室 日本獣医生命科学大学付属動物医療センター
  • 山谷 吉樹
    日本大学生物資源科学部獣医麻酔・呼吸器学研究室
  • 手島 健次
    日本大学生物資源科学部獣医麻酔・呼吸器学研究室
  • 亘 敏広
    日本大学生物資源科学部獣医内科学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Anesthetic Management in Dogs with Hypoalbuminemia for Gastro-Intestinal Endoscopy
  • イヌ ノ テイアルブミン ケッショウ ガ ショウカカン ナイシキョウ ノ マスイ カンリ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

<p>上部消化管内視鏡を実施した犬を血漿アルブミン(Alb)濃度から3つの群に分類し全身麻酔管理について比較検討を実施した。膠質浸透圧では3群間に有意差が認められたものの, 麻酔中の心拍数, 平均動脈血圧, 呼気終末二酸化炭素分圧, 直腸体温, 呼気終末イソフルラン濃度, 麻酔導入に必要なプロポフォール投与量, 覚醒時間, ドパミンおよび輸液投与速度については3群の間に有意差は認められなかった。本麻酔法における心拍数, 平均動脈血圧の管理について血漿Alb濃度が1.0〜3.2 g/dlの範囲では低Alb血症による明らかな影響は確認されなかったが, 低Alb血症の症例群にはドパミン投与が有効である可能性が示唆された。</p>

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