相互依存型集団随伴性が通常学級における授業中の離席行動に及ぼす効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Interdependent Group-Oriented Contingencies on Student’s Seating Behavior in a Regular Classroom
  • 相互依存型集団随伴性が通常学級における授業中の離席行動に及ぼす効果 : 学級担任1人による介入の実施可能性の検討
  • ソウゴ イソンガタ シュウダン ズイハンセイ ガ ツウジョウ ガッキュウ ニ オケル ジュギョウ チュウ ノ リセキ コウドウ ニ オヨボス コウカ : ガッキュウ タンニン 1ニン ニ ヨル カイニュウ ノ ジッシ カノウセイ ノ ケントウ
  • Feasibility with One Teacher
  • 学級担任1人による介入の実施可能性の検討

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抄録

本研究の目的は,授業逸脱行動に対する対応として,相互依存型集団随伴性を利用した介入の効果を検証するとともに,学級担任1人による介入の実施可能性についても検討することであった。対象は公立小学校3年の1学級(32名)で,標的行動は授業中の離席行動であった。国語科の授業においてトークンエコノミー法を適用し,授業開始時に全員が着席できること,および一定時間離席しないことにトークンを随伴させた。そして,トークンを与える基準を徐々に変更するチェンジング・コンディション・デザインと除去デザインとの組み合わせにより介入の効果を検証した。また,学級担任が1人で介入を実施できるように,行動を記録するためのフォーマットを簡便にしたり,トークンとバックアップ好子の提示(交換)や準備にかかる労力を削減したりした。その結果,離席率,離席人数ともに減少傾向を示すとともに,学級担任1人による介入の実施可能性もおおむね示された。

収録刊行物

  • LD研究

    LD研究 26 (2), 221-232, 2017

    一般社団法人 日本LD学会

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