ウコンによるアレルギー性肝障害の<i>in vitro</i>診断試験(DLST/LMT)における至適反応抗原濃度の検討

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タイトル別名
  • The Optimum Working Concentration of Antigen in DLST/LMT (<i>in vitro</i> Diagnostic Testing) of Allergic Liver Damage Induced by Turmeric
  • ウコンによるアレルギー性肝障害のin vitro診断試験(DLST/LMT)における至適反応抗原濃度の検討
  • ウコン ニ ヨル アレルギーセイ カン ショウガイ ノ in vitro シンダン シケン(DLST/LMT)ニ オケル シテキ ハンノウ コウゲン ノウド ノ ケントウ

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抄録

ウコンによる肝障害は,健康食品の中で最も多いことが報告されており,特にアレルギー性機序による事例が多い.その診断の根拠がDLST陽性判定である.しかし,体内での血中濃度等が明確でないウコンのDLST結果には偽陽性の可能性があり,試験の信憑性が問われている.その最大の原因として試験過程における抗原活性のControl studyが不十分であることが考えられる.そこで,LMTを用いてウコンの至適反応抗原濃度の検討解析を試みた.ボランティア健常人9名を対象に実施した結果,抗原濃度0.1 µg/mL以上の濃度での反応はmitogen活性の影響により偽陽性を生じる可能性が示唆された.したがって,ウコンでDLSTやLMTなどの試験を実施する場合,10 ng/mL以下での抗原反応が求められると考えられた.なお,クルクミンについても,同様に試験を実施した結果,同レベルでの濃度が妥当であることも併せて示唆された.

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