ラオス中部農山村における食料入手の現状と課題

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タイトル別名
  • Current Status and Issue on Food Access in a Semi-mountainous Village of Central Laos
  • ラオス チュウブノウサンソン ニ オケル ショクリョウ ニュウシュ ノ ゲンジョウ ト カダイ

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抄録

<p>食料アクセスは,フードセキュリティの重要な一側面である。本報では,フードセキュリティの問題が深刻であるラオス中部の農山村を対象に,農家の食料入手の現状を明らかにし,食料アクセスの課題を検討した。コメは,農地面積を拡大することで,自給生産により賄われていた。植物性食材は,雨季は主に生産と採集により,乾季は主に採集と購入により入手されていた。動物性食材は,雨季も乾季も主に採集と購入により入手されていた。季節別,食材の種類別を問わず,採集の入手割合が相対的に高かった。採集は外部要因の影響を受けやすいため,中型家畜の飼育や水田養魚による食材の確保や,採集物から作られた保存食の利用を検討することが,食料アクセスの課題を解決するための有効な手段となりうる。</p>

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