経閉鎖孔式中部尿道スリング(TOT)手術後の術後遷延性疼痛(CPSP)に対して 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)が著効した一例

  • 北島 佑佳
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 竹村 昌彦
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 舟津 えり子
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 山本 佳奈
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 北野 佐季
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 海野 ひかり
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 久保田 哲
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 田中 博子
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 島津 由紀子
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 後安 聡子
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 田口 貴子
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 脇本 晢
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 隅蔵 智子
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科
  • 岩宮 正
    大阪急性期・総合医療センター 産科・婦人科

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of SSRI for postsurgical chronic pain of mid-urethral sling procedure; A case report

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説明

<p>腹圧性尿失禁とstage3 の直腸瘤を有する67 歳女性に対して、閉鎖孔式中部尿道スリング手術と会陰形成術を実施した。術後21 日より特に誘因なく強い外陰部痛の訴えがあり、睡眠や日常生活に影響を及ぼすレベルの疼痛がその後持続した。閉鎖孔穿刺部を含め、メッシュテープのルートには抵抗や圧痛を認めなかったが、炎症所見は無く、その他の異常所見も認めないためメッシュグラフト関連疼痛の可能性が高いと考え薬物療法を行ったが、アセトアミノフェン、NSAIDs、プレガバリンは効果がなかった。</p><p>このためメッシュテープ除去手術の実施の実施を決定すると同時に、これと並行してエスシタロプラムシュウ酸を開始したところ速やかに痛みがなくなり、内服中止後も再燃しなかったため手術は回避できた。 メッシュグラフト術後の疼痛を含めた術後遷延性疼痛(chronic postsurgical pain)に対しては、ガイドラインではセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤が推奨されているが、本症例では選択的セロトニン再取り込み阻害薬が著効した。</p>

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