P-1-B07 PPIが著効した喉頭炎の一例
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抄録
はじめに 呼吸障害は重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))では比較的多い障害といえる。われわれは、閉塞性の呼吸障害が胃酸による喉頭浮腫から起こったと推定され プロトンポンプ阻害薬(PPI)にて浮腫が軽減し呼吸障害が改善した症例を経験したので報告する 症例 症例は当施設居住中の60代男性、大島分類4横地分類B1、普段の食事は胃瘻より摂取している。X年Y月Z日に突然チアノーゼ症状を呈しSpO2:88%まで低下した。経鼻エアウェイ酸素投与で揺れはあるもののSpO2は90%台まで改善した。喉頭内視鏡にて梨状窩近傍まで及ぶ広範な喉頭浮腫を認め、これが呼吸障害の原因と考えられた。ステロイド投与では改善なかったが、PPI投与にて浮腫の劇的な改善を見せ、Z+14日目には呼吸障害も落ち着いた。 考察 一過性の呼吸障害は決して珍しいものではないが、通常は座位や立位の時間があるため胃酸による著明な炎症を引き起こす例は少ない。当利用者は上記しているようにほぼ寝たきり状態で座位、立位を取る時間が少なくそのことが胃酸の喉頭逆流を容易に引き起こし炎症を起こしたと考えられた。 結語 座位や立位を取ることの少ない重症児(者)では、胃酸が咽喉頭の炎症の原因となりうる例が少なからずあることが推測されることと、逆流性食道炎様もしくは胃酸の逆流や嘔吐が頻繁に見られる重症児(者)に関しては呼吸障害の原因として胃酸の関与を考慮すべきであり、予防的にPPIの投与を行うことを検討する。
収録刊行物
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- 日本重症心身障害学会誌
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日本重症心身障害学会誌 43 (2), 331-331, 2018
日本重症心身障害学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390568456354429440
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- NII論文ID
- 130007973115
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- ISSN
- 24337307
- 13431439
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可