潜在性二分脊椎患者に対する脊髄くも膜下麻酔経験

書誌事項

タイトル別名
  • The Case of a Patient with Spina Bifida Occulta Who Was Given Spinal Anesthesia

この論文をさがす

抄録

<p>二分脊椎とは骨性脊椎管の閉鎖不全を指し,腰仙部の脊髄や脊椎の構造異常が麻酔上問題となる.今回,潜在性二分脊椎患者の脊髄くも膜下麻酔を経験した.症例は20歳代女性で帝王切開術が予定された.術前MRIで腰椎領域に脊髄・硬膜の二分化や低位脊髄円錐を認めたが,第4/5腰椎間は正常構造であることを確認した.患者希望と胎児への影響を考慮し,脊髄くも膜下麻酔を第一選択とした.手術室入室後,超音波装置で第4/5腰椎間を確認し脊髄くも膜下麻酔を施行した.十分な麻酔域が得られ,手術は無事終了した.術前の画像検査により入念な穿刺部位の確認を行うことで,潜在性二分脊椎患者に対する脊髄くも膜下麻酔が安全に施行できた.</p>

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ