海面埋立地の早期安定化のための焼却灰の開水路分級技術に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Open Channel Classification Technique for Solid Waste Incineration Bottom Ash to Accelerate Coastal Landfill Site Stabilization

抄録

海面処分される廃棄物の約 4 割を占める一般廃棄物焼却灰から汚濁成分を多く含む細粒子区分 (粒径 0.425 mm 以下) を除去し,汚濁負荷の低減および埋立層の透水性の向上を図ることで,海面処分場の早期安定化が期待される。本研究では,開水路に焼却灰を投入して細粒子区分を除去する方法 (開水路分級) に着目し,その実証実験を行った。また開水路分級における焼却灰粒子の挙動を再現可能な数値モデルの構築を試みた。その結果,開水路分級により細粒子区分の約6割を除去することができ,汚濁負荷量の低減が可能であること,焼却灰の沈降速度は球体を仮定した沈降速度の理論値よりも遅く,粒径 0.425 mm の焼却灰粒子の沈降速度は理論値の約8割であること,レイノルズ平均ナビエ-ストークス方程式と粒子の運動方程式を用いた数値モデルにおいて粒子の球形度を粒径別に適切に設定することにより,焼却灰粒子の移動を再現できることを明らかにした。

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