中学生に対する教師による自律支援的指導態度尺度の作成と信頼性・妥当性の検討

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  • チュウガクセイ ニ タイスル キョウシ ニ ヨル ジリツ シエンテキ シドウ タイド シャクド ノ サクセイ ト シンライセイ ・ ダトウセイ ノ ケントウ

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抄録

本研究の目的は,生徒の自律を支援する教師の指導態度を教師に対する半構造化面接を元に抽出し,生徒が教師の指導態度をどの程度認知しているかを測定できる尺度を作成,その因子構造,信頼性,妥当性を検討することであった。公立中学校1~3年生1068名(男子563名,女子505名)に対し,教師に対する半構造化面接を元に抽出し作成した質間紙への回答を求めた。探索的因子分析(最尤法,プロマックス回転)および確認的因子分析により,因子構造の精綴化を行った結果,「価値観育成機能」「関係性形成機能」「有能感育成機能」の3因子9項目からなる中学生に対する教師による自律支援的指導態度尺度が作成され,その信頼性・妥当性が検討された。本尺度を実施することで,教師が生徒に対して自律支援的指導態度によるはたらきかけをしているか否かではなく,生徒が教師の指導態度をどのように認知しているかを知ることができ,生徒への対応の工夫が期待される。

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