戦後から昭和末期までの水管理技術

  • 末次 忠司
    山梨大学大学院総合研究部工学域土木環境工学系

書誌事項

タイトル別名
  • Water and Flood Control Technique after the World WarⅡ until the End of Showa Era
  • センゴ カラ ショウワ マッキ マデ ノ ミズ カンリ ギジュツ

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説明

<p>戦後は国土が荒廃していたこともあり,大型台風の襲来により,大水害が発生した。これに対して,治水対策のために,法律や事業計画が策定されたほか,堤防やダムなどの様々な治水施設が整備された。経済的には戦後復興を経て,朝鮮戦争特需や勤勉な国民性により経済成長が成し遂げられた。経済成長により各地で都市化が進行し,都市水害が顕著となった。また,経済最優先に伴い,効率化が重要視され,都市化と相まって,弊害として生活や環境などに歪みをもたらした。経済的に豊かになるとともに,個人の主義・主張が強調され,公共事業に対する住民反対運動や裁判が展開され,水害裁判も数多く提訴された。本報では戦後から昭和末期までの治水,利水,環境に関する制度や技術に関する動向を総括し,分析した。</p>

収録刊行物

  • 水利科学

    水利科学 63 (5), 1-16, 2019-12-01

    一般社団法人 日本治山治水協会

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