炭酸ランタンOD錠の食道への一時的な付着が疑われた血液透析患者の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Transient Adhesion of Lanthanum Carbonate OD Tablet to the Esophagus; A Suspected Case in a Hemodialysis Patient
  • タンサン ランタン ODジョウ ノ ショクドウ エ ノ イチジテキ ナ フチャク ガ ウタガワレタ ケツエキ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

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説明

<p>ホスレノールOD錠が一時的に食道の中部に付着した疑いのあるHD患者の症例を報告する。症例は70歳代の女性(透析歴28年)。血液透析を目的に来院した後に食事を摂取し、炭酸カルシウムOD錠(カルタンOD錠500 mg 2錠)と炭酸ランタンOD錠(ホスレノールOD錠250 mg 1錠)を服用した。当日はHD前の胸部X線検査の実施日であり、撮影後に食道中部に円形の陰影を認めた。医師は患者の着衣や皮膚に異物付着がないことを確認後、再度胸部X線撮影を行い、錠剤が徐々に崩壊していると思われる像を認めた。医師は患者に追加飲水を指示し、座位を10分保持した後、再度胸部X線撮影を施行したところ陰影は消失していた。今回認められた錠剤様の陰影は炭酸ランタンOD錠によるものと推測された。口腔内で崩壊させずにOD錠を服用する際には、錠剤が食道に付着することを防ぐために少なくとも普通錠と同程度の飲水量が必要と思われた。</p>

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