アセチルグルコサミン誘導基を持つポリカルボシランのネットワーク化

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  • Network Formation of Polycarbosilane Having Acetylglucosamine-Derived Groups
  • アセチルグルコサミン ユウドウキ オ モツ ポリカルボシラン ノ ネットワークカ

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抄録

<p>アセチルグルコサミン誘導基(AGA)を側鎖に持つポリカルボシラン(polyBMSB-AGA)をヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)で架橋してネットワークポリマーを合成し,その化学的,物理的性質について検討を行った。AGA とHMDI がモル比で1:1 もしくは1:0.5 になるようにpolyBMSB-AGA にHMDI を添加してN,N- ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を調製し,テフロン型枠上にキャストして120 ℃まで加熱することでフィルム状の架橋体polyBMSB-AGA-HMDI-1.0,polyBMSB-AGA-HMDI-0.5 を合成した。得られた材料はウレタン構造を有することを赤外(IR)吸収スペクトルにより確認した。示差走査熱量分析(DSC)測定の結果,架橋ポリマーではAGA の結晶化が阻害されていることが示唆された。また,熱重量分析(TGA)測定によりこの材料は140 ℃以下で熱的に安定であることが示された。さらに,フィルム試料の引張試験の結果,polyBMSBAGA-HMDI-0.5 において,破断強度が155 MPa,破断伸びが0.16 となり,以前に報告されたグルコース由来基を持つポリカルボシランをHMDI で架橋して得られたネットワークポリマー(polyBMSB-Glucose-HMDI-0.5)と比較して強靭な材料であることが分かった。</p>

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