想いをつなぐ衣服

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  • −安心・安全・快適に楽しく着る−

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衣服は体温調節を補助する手段として働き、衣服着用により環境変化に応じた温熱的快適性を付与することができる。いろいろな危険物質から身体を保護することもできる。さらに、衣服は個性を表現する手段としても有用であり、人の生活に活力を与え、生活を楽しくすることもできる。また、TPOに合う衣服の着用は社会生活を円滑にすることも可能である。    このように、衣服は毎日の生活に必要不可欠であることから、重症心身障害児(者)の生活のQOL向上のためにも着心地の良い衣服の提供は必要であると考え、例年、日本重症心身障害学会学術集会において、ファッションショー形式により、望ましい衣服の提案を行ってきた。     第41回日本重症心身障害学会学術集会のファッションショーは第10回目となり、東京小児療育病院の全面的な協力を得て、着用者が美しく輝く着心地の良い衣服を提案する。モデルは、多発性関節拘縮症・慢性呼吸不全・両側先天性股関節脱臼、骨形成不全・多発性骨折・知的障害、脳性麻痺・知的障害の女性3名(19歳・20歳・51歳)である。ファッションショーへの参加を希望し、家族の承諾を得ている方々である。さらに、東京小児療育病院の病棟や通所の方を対象とした衣服も提案する。これらの衣服製作に際しては、ご本人や介護者にヒアリングを行い、身体状況や日常の生活状況を把握した。加えて、着用者の好みや要望も考慮し、心身共に着心地の良い衣服を提案する。 略歴 最終学歴:お茶の水女子大学大学院家政学研究科修了 博士(生活工学)  職  歴:日本大学専任講師、田中千代学園短期大学助教授を経て、現在は日本女子大学教授  賞  罰:日本繊維機械学会学会賞受賞  その他:日本重症心身障害学会評議員、日本学術会議連携会員、経済産業省独立行政法人評価委員会委員、      国立研究開発法人審議会委員など

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390568772521317632
  • NII Article ID
    130007996324
  • DOI
    10.24635/jsmid.40.2_213
  • ISSN
    24337307
    13431439
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Allowed

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