ヴェローナの都市特色とイメージ形成

DOI 機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Urban Features and Image Formation of Verona
  • ヴェローナ ノ トシ トクショク ト イメージ ケイセイ

この論文をさがす

抄録

本研究は,イタリアのヴェローナを事例として,都市の特色とイメージ形成を分析する。事例都市のヴェローナはイタリア北東部のヴェネト州に属し人口およそ26万人の都市である。2000年以上の歴史をもつ要塞都市として発展してきた中心部には円形闘技場など古代ローマの遺跡が現存し,中世の町並みがよく保存されており,2000年に「ヴェローナ市街」として世界遺産に登録された。また,シェイクスピア作品の舞台としても名高い。ミラノとヴェネツィアの間に立地するため,両都市から容易に日帰り旅行ができる。1913年に始まった世界最大規模の野外オペラ祭,イタリア最大のワイン祭りVinitalyの開催地として,短期滞在観光者も多い。人口規模では小都市にしか過ぎないヴェローナは,歴史基盤と芸術作品,芸術活動,大型コンベンションなどの集客力で観光産業が発展してきた。近年,情報技術の進展に伴い,観光者の情報発信も活発になり,都市のイメージ形成にも影響を及ぼしている。

収録刊行物

  • 地理空間

    地理空間 13 (2), 99-112, 2020

    地理空間学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ