リナロール香気の持つ抗不安作用とその脳内機序

DOI
  • 柏谷 英樹
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科統合分子生理学

この論文をさがす

抄録

リナロール(ラベンダー香気の主要成分の一つ)に香気暴露すると、抗不安効果が生じる。この効果には嗅覚系を介した「匂い」入力、そして内在性ベンゾジアゼピン様物質による神経伝達が必要であることが明らかになった。リナロール香気暴露では鎮静作用や運動抑制作用が見られないため、従来の抗不安薬による薬物療法の補完療法として臨床応用されることが期待されている。

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 57 (3), 204-206, 2021

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ