大学院の授業における学習量と指導量に基づいた評価手法の提案

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タイトル別名
  • Introduction to the New Assessment Methodology in Educational Settings: Use of KWM in an Engineering Graduate Course
  • ダイガクイン ノ ジュギョウ ニ オケル ガクシュウリョウ ト シドウリョウ ニ モトズイタ ヒョウカ シュホウ ノ テイアン

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抄録

<p>教育分野でもアカウンタビリティの概念が普及し,客観的な情報に基づく評価の実施と,その結果を踏まえた授業改善が求められている.本研究の目的は,大学院の授業における,学生と教員の授業に関連する活動量に着目した評価手法の提案である.対象科目は工学系大学院の選択科目である.教育研修支援システムKey Words Meeting(KWM)から得られた情報を用いて,授業に関連した学生の活動を「学習量」,教員の活動を「指導量」とした.学習量は3 分野21 項目,指導量は4 分野14 項目を用いて定量化し,前者を「学習量に基づくスコア」,後者を「指導量に基づくスコア」とした.学習量に基づくスコアは平均値± 標準偏差が80.0±8.9 点,指導量に基づくスコアは88.7±1.4 点であった.全教員が授業前後の活動を実施したなか,学生のスコアは授業後に教員から実施されるフィードバックに関わる活動項目に最も差が生じた.学生と教員それぞれの学習と指導の過程における活動量に基づいて,アカウンタビリティに対応可能な評価項目と手法を提案した.本評価手法は学生と教員の授業前後を含めた活動を促し,授業外学習の促進と授業改善へ繋げることが期待できる. </p>

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