自伝的記憶特性質問紙(AMCQ)日本語版開発の試み(1)

書誌事項

タイトル別名
  • A Development of the Japanese Version of Autobiographical Memory Characteristics Questionnaire (1)

説明

<p>個人が過去に経験した出来事に関する記憶の総体は自伝的記憶と呼ばれ,その構造やメカニズムの解明を目指し,これまで多くの研究が行われてきた。近年,Boyacioglu & Akfirat (2015)は,従来の複数の質問紙を統合し,新たに自伝的記憶特性質問紙(Autobiographical Memory Characteristics Questionnaire, 以下AMCQ)を開発し,注目を集めている。本研究では,このAMCQの日本語版を開発することを目的とした。大学生715名を対象に,中学生時代の卒業式についての想起を求め,日本語に訳したAMCQを実施した。その結果,全項目についてCronbachのα係数を算出するとα=.80であり,一定以上の信頼性が確認された。原版どおりの14因子を指定した確証的因子分析を行い,適合度を算出したが十分な値は確認されなかった。また,探索的因子分析を複数回行い,8因子解と5因子解を見出したが,これらについても適合度を算出したところ,いずれの因子解もそれぞれの適合度が低く,適切なモデルは示唆されなかった。</p><p></p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390568838434540160
  • NII論文ID
    130007998879
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2020.0_60
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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