「拡散者にならないで」は「拡散しないで」よりもコロナの感染拡大防止に効果的なのか?
書誌事項
- タイトル別名
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- Is warning ‘Don’t be a spreader’ more effective to prevent the COVID-19 pandemic than ‘Don’t spread’?
説明
<p>コロナ禍において,三密の回避といった感染予防行動を市民が自発的に実践するよう促すことは重要である。先行研究では,アイデンティティを強調する文章を呈示することで人の行動が変容しやすくなることが示されている。そこで本研究では,アイデンティティを強調した教示文が新型コロナウイルスへの感染予防意図や行動の変化に有効か検討した。参加者は「拡散者にならないで」(拡散者条件),「拡散しないで」(拡散条件),教示文なし(統制条件)のいずれかの条件に割り当てられ,厚生労働省のガイドラインに基づいた感染予防の意図尺度と行動尺度に回答した。その結果,感染予防意図と行動のどちらの変化にも条件間に有意差は見られなかった。この結果を,効果の大きさ,天井効果,操作チェックなどの観点から考察し,より効果的で説得力のあるメッセージングを用いた今後の手法について議論する。</p><p></p>
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2020 (0), 74-74, 2021-03-15
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390568838434548864
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- NII論文ID
- 130007998984
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可