P-048 当院におけるBI から推察される退院傾向について
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説明
<p>目的急性期病院として機能するため、円滑に医療を提供し、早期退院を達成することが重要である。そこで、自宅復帰群と転院群のBarthel Index(以下BI)を評価し、入院時のBI から退院調整を円滑に進めるための指標を退院時BI の傾向から調査した。方法当院PT8 名全員による2014 年4 月1日から2015 年3 月31 日までの全患者(1,648</p><p>人)で初期評価と最終評価のBI を自宅復帰群、転院群(施設、病院等)、死亡群・中止群に分けた。リハビリテーション開始時を初期BI とし、リハビリテーション最終日を最終BI としてBI の変化を算出した。今回、リハビリテーション介入期間は問わないこととした。説明と同意ヘルシンキ宣言に基づき、調査を行った。調査にあたって、対象者に説明と同意を得た。結果 自宅復帰群:初期時平均BI67±30 点、最終時平均BI82±29 点。転院群:初期時平均BI29±26 点、最終時平均BI41±32 点という結果が見られた。考察 自宅復帰群では初期時平均BI67±30 点に対し、最終時平均BI82±29 点まで改善が見られた。初期時で60 点台であれば、およそ15 点または合計値80 点以上までの改善で、自宅復帰に必要なADL を獲得することができると考えられる。転院群では、初期時平均BI29±26</p><p>点に対し、最終時平均BI41±32 点であった。初期時で30 点以下の場合、40 点まで改善することができれば、転院調整が円滑に進められる可能性がある。結論 初期時と最終時でのBI を比較すると、自宅復帰群では約15 点、転院群では約13 点の改善で、転院調整を円滑に進められる可能性があることがわかった。当院のリハビリテーションで平均15 点程度の改善が予知できるため、入院時のBI から早期退院調整を進めることができるのではないかと考えた。また、リハビリテーションだけでなく、ADL・歩行に必要な筋の自主訓練を導入していくことで、円滑な転院調整に繋げられるのではないかと思われる。</p>
収録刊行物
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- 関東甲信越ブロック理学療法士学会
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関東甲信越ブロック理学療法士学会 35 (0), 232-, 2016
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390568838437648128
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- NII論文ID
- 130007997477
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- ISSN
- 2187123X
- 09169946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可