書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Coexistent Components on the Antiperspirant Action of Aluminium Chlorohydrate
- クロルヒドロキシアルミニウム ノ セイ カン コウカ ニ オヨボス キョウソン セイブン ノ エイキョウ
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説明
<p>猛暑日の増加などの環境的要因や,エチケット意識の高まりなどの心理的要因により,ニオイだけでなく,汗を抑える効果が高い制汗剤のニーズが高まっている。制汗効果向上に向け,制汗成分クロルヒドロキシアルミニウム(ACH)の制汗メカニズムに着目し,従来技術とは異なるアプローチとして,ACHのゲル化促進技術の開発を目指した。ACHは低pH領域では水に溶解した状態で存在するが,汗腺で汗と反応し,pHが上昇することでゲル化する。われわれはより低いpHで多くのゲルが生成されることが,制汗効果向上に繋がると考え,ACHのゲル化pHに影響を与える共存成分を探索した。その結果,汗中に含まれる無機酸によって,ゲル化pHが低下することを見出し,さらに探索を続けた結果,無機酸の中でも硫酸イオンが最もゲル化pHを低下させることを明らかとした。硫酸イオン共存下で,制汗効果を測定した結果,ACH単独に比べ,有意に向上することを新たに見出した。硫酸イオン共存下では,汗のpH領域におけるゲル生成量の大幅な増加,またSAXS測定より,密なゲル構造体の形成が示唆され,汗孔の閉塞性が向上したことで制汗効果が向上したと推察された。</p>
収録刊行物
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- 日本化粧品技術者会誌
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日本化粧品技術者会誌 55 (1), 45-51, 2021-03-20
日本化粧品技術者会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390568916164027392
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- NII論文ID
- 130008000650
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- NII書誌ID
- AN00101606
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- ISSN
- 18844146
- 03875253
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- NDL書誌ID
- 031392460
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
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