自然発症高血圧ラット(SHR)におけるペア刺激聴覚性事象関連電位の波形昇降相違性:注意欠如・多動性障害の感覚ゲーティング不全との関連

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書誌事項

タイトル別名
  • Auditory Event-related Potentials to Paired Stimulation in Spontaneously Hypertensive Rat (SHR) Show Difference of Undulation: Relation to Dysfunction of Sensory Gating in an Animal Model of Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD)
  • シゼン ハッショウ コウケツアツ ラット(SHR)ニ オケル ペア シゲキ チョウカクセイ ジショウ カンレン デンイ ノ ハケイ ショウコウ ソウイセイ : チュウイ ケツジョ ・ タドウセイ ショウガイ ノ カンカク ゲーティング フゼン ト ノ カンレン

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説明

<p>不注意は注意欠如・多動症(ADHD)の主症状の一つであり,ADHD児はprepulse inhibition (PPI)の弱小化やP50抑制の弱小化を示し,このことより感覚運動ゲーティングおよび感覚ゲーティングの不全が示唆される。ADHDの動物モデルとして用いられる自然発症高血圧ラット(spontaneously hypertensive rat: SHR)が多動性を示すことと注意の不全に関連するPPI減弱を示すことが報告されてきた。我々はSHRの感覚ゲーティングを検討するため,大脳皮質における事象関連電位を記録した。その結果,対照系統に比べてSHRのP50抑制様反応は有意な減弱を示さなかった。一方で,SHRは対照系統に比べて1 ms毎の電圧変化の増減に有意な変化を示した。これはSHRのゲーティングの特性を示唆するかもしれない。感覚ゲーティングを振幅変化としてだけでなく時間的な波形変化として捉えることにも意義があると考えられる。</p>

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