耳鼻咽喉科病院における音声伝達と音環境の調査

  • 江崎 嘉十
    永聖会松田耳鼻咽喉科病院
  • 五加 (大方) 律子
    九州芸術工科大学 (現, 九州大学芸術工学部) 音響設計学科
  • 藤井 加奈子
    永聖会松田耳鼻咽喉科病院 ふじい耳鼻咽喉科クリニック
  • 福崎 勉
    永聖会松田耳鼻咽喉科病院
  • 松田 峻一良
    永聖会松田耳鼻咽喉科病院
  • 白石 君男
    永聖会松田耳鼻咽喉科病院 九州芸術工科大学 (現, 九州大学芸術工学部) 音響設計学科 福岡大学医学部耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of speech transmission and sound environment in an Ear, Nose and Throat (ENT) hospital―A case study

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抄録

<p>要旨: 本研究では, 中規模の耳鼻咽喉科病院の待合室と診察室において, 患者とスタッフ (看護師と受付事務員) に音声伝達と音環境に関するアンケート調査をおこない, また騒音レベルと残響時間を測定した。その結果, 難聴者が病院での呼び出しに不自由が生じ, 難聴の程度が悪化するほど不自由さが大きくなっていることが示された。スタッフの多くがその原因を騒音と聴力低下と考えており, 難聴者に対して説明時にゆっくり, はっきり, 大きな声で話すように心がけていた。また, スタッフの多くは騒音が多いと感じており, 「乳幼児の泣き声」をうるさく感じていた。残響時間は室容積からして音声伝達に適切であったが, 待合室と診察室で測定された騒音レベルは室内の騒音許容値を超えていた。</p>

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参考文献 (1)*注記

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